ひび割れ図化システム「CMS(Crack Mapping System)」
概要
錯視を誘発する画像処理により、コンクリートなどのひび割れ検査作業の効率化と精度向上を支援するシステムです。
※本ソフトウエアには東京理科大学保有の特許を用いております。製品に関する問い合わせは当社にお願いします。
特徴
ひび割れ図化システム「CMS」は、Androidアプリケーションとして提供します。元画像と処理結果はボタンによる切り替えで行います。処理結果はリアルタイムで行われるため、現場での検査画像の記録を支援します。
■錯視誘発処理
画面上で、目視による判読が難しい細かなひび割れに、類似する細かな画像の変化を錯視誘発処理により強調し、判読性を向上します。従来の画像処理では1方向での処理が主ですが、錯視誘発合成では8方向の画像強調を合成し判読性を向上しています。
■図化処理
錯視誘発処理に、さらに離散フーリエ変換を使用して、画像の変化をリアルタイムで図化します。この処理により特徴画像として保存できます。
■画像処理のオプション
本システムでは処理画像を改善するために、従来の画像処理も補助として同時に使用することができます。
動作環境
Android6.0~Android7.0
機能
■錯視誘発画像
錯視誘発処理はひび割れの視認性を改善します。特に、細いひび割れに対してもより明瞭に判読を改善します。従来の画像特徴強調で、主に使用されているエッジ強調などと比べ、全方向の変化点に対して明瞭さの強調を行います。
1.全方向(回転)
■視認性画像
錯視誘発処理の結果を特徴量に応じて分類し図化します。ひびの場合は太さを分類し、汎用テクスチャとして着色表示します。特徴量は閾値を設定することで、特定の範囲のみ着色表示ができます。
■画像補正
元画像に対して画像の補正を行うことができます。
1.色調補正
2.ガンマ補正
■フィルタリング
錯視誘発および視認性画像に有用なフィルタ処理を行うことができます。
1.平滑化
・移動平均
・ガウシャン
・メディアン
2.画像特徴合成
・ラプラシアン
・分散
■処理画像保存
錯視誘発画像および視認性画像は保存する事ができます。
応用例
・コンクリート構造物のひび割れ調査
・ひび割れ進展状況の判読・検出・図化支援
(RC梁の曲げ・せん断試験動画など)
・暗所(トンネル内など)での点検支援
(赤外線画像取り込み処理可能)
資料ダウンロード
お問い合わせ
東京都渋谷区南平台町2-15
Tel:03-4335-2610 Fax:03-4335-2651
E-mail:Embedded-Info@ml.nsw.co.jp