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NSW、AIを活用した構造物のひび割れ判定システムの提供を開始

~ひび割れの幅・長さ・位置を自動検出し、現場作業者を支援~ 2018年5月8日

ITソリューションプロバイダのNSW(日本システムウエア株式会社、本社:東京都渋谷区、代表取締役執行役員社長 多田 尚二)は、AIソリューション「Toami Visionシリーズ」の第二弾として、AIにより構造物のひび割れを判定する「CrackVision(クラックビジョン)」を本日より提供開始いたします。

「CrackVision」は、DeepLearningにより機械学習したAIエンジンによって、コンクリートなどのひび割れの長さや幅の判定が可能なAIソリューションです。AIエンジンはエッジデバイス側とクラウド側の両方に搭載でき、用途に応じた最適な処理方法により高精度かつ効率的な判定を実施します。

エッジデバイス処理は高速なひび割れ判定処理が可能で、現場作業におけるタイムリーな気付きを生み出します。クラウド処理は撮影データをクラウドサーバーへ送信してから詳細処理を実行するため、ひび割れの正確な長さや幅の判定が可能です。

「CrackVision」の処理の特徴

○エッジデバイス処理
 ・バーチャルチョーキング(ひび割れの疑似的なマーキング)によるひび割れ検出
 ・ひび割れの長さを高速判定
 ・ひび割れ箇所のインターバル表示により撮影動画の確認作業を効率化
 ・4K画像も1秒未満の短時間で処理

○クラウド処理
 ・エッジ処理の判定結果よりも詳細なひび割れの幅や長さを判定
 ・コンクリートの種類を限定した場合95%以上の精度で検出しマーキング処理を実施
 ・CSV形式によるひび割れのレポート出力

「CrackVision」の処理結果イメージ図

20180507_crackvision.png
エッジデバイス処理結果                  クラウド処理結果

今後NSWでは、AIエンジンをドローンへ搭載し、飛行中の撮影画像へのリアルタイムひび割れ判定や、コンクリートに限らずさまざまな製造現場のひび割れに本ソリューションが対応できるよう改善を進め、AIによる画像処理分野を拡大してまいります。なお、本システムは、5月9日(水)~11日(金)に東京ビッグサイトで開催されるJapan IT Week春「組込みシステム開発技術展(ESEC)」(ブース番号:西18-1)に出展します。

■「Toami Visionシリーズ」について
IoTセンサとAI分析を活用し、特定のモノや動きを認識する分析ソリューションです。お客様専用のアルゴリズムを搭載するため、幅広い業種業態に適応可能です。これまで数値化が難しいとされてきたモノ・コトを、カメラや加速度センサを利用したIoTセンサをインターネットにつなぐことで可視化し、AIシステムによりリアルタイムで分析します。NSWは、IoTシステム構築技術を生かし、お客様が簡単に利用できるクラウドサービス(※)を提供しています。
※データの収集/クレンジング/分析/アルゴリズムのシステム化/リアルタイム処理が含まれます。

関連リンク

ひび割れ判定AIソリューション「CrackVision」
ひび割れ図化システム「Crack Mapping System」

NSW(日本システムウエア株式会社)について

1966年に創業。各業種対応のシステム開発、大規模システム運営、データセンターでのアウトソーシングなどをワンストップで提供します。また、オートモーティブや通信分野などの組込みシステム開発を行うほか、LSIやボードの設計開発も手掛けています。これらの実績を生かし、IoTクラウドプラットフォーム「Toami」を中心とした、IoT/M2M分野の各ソリューションやサービス提供に注力し、IoTインテグレータNo.1を目指します。

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