PTCとNSW、建設業界のデジタルツイン構築と新しいビジネスモデルの支援に向けて協業
~ARやPLMを繋げた建設業界向けIoTプラットフォームで、建設業務連携と生産性の向上を実現~ 2021年6月28日PTCジャパン株式会社(本社:東京都新宿区、代表取締役:桑原 宏昭、以下PTC)とNSW(日本システムウエア株式会社、本社:東京都渋谷区、代表取締役執行役員社長 多田 尚二)は、建設業界に適したデジタルエンジニアリングの選定および、管理システムやオペレーションの高度化を図り、企業に特化したIoTプラットフォームの提供とそれを基盤とした新しいビジネスモデル構築の支援に向けて協業することを本日発表いたします。
建設業界では、就業者の高齢化、高度な技術を備えた技能就労者の減少などによる深刻な労働力不足が課題となっています。国土交通省が推進するi-Constructionはこのような課題に対応するために、あらゆる建設プロセスの生産性と効率化の向上を可能にするデジタルやICTの積極的な導入を推進しています。今回の協業で、PTCとNSWはARやPLM(製品ライフサイクル管理)をつないだIoTプラットフォームを用いて企画、設計、施工、管理や保守などの業務を連携させ、それぞれの領域のデータの管理や可視化、分析などを行うデジタルツインの環境を整備し、i-Constructionの仕組みを支えていきます。
今回の協業では、PTC社製IoTプラットフォーム「ThingWorx」、AR開発プラットフォーム「Vuforia」、PLMの「Windchill」を活用し、NSWと連携してデジタルツイン環境を構築します。具体的には、ThingWorxで建物の維持管理、作業員の健康管理や業務管理、竣工状態の分析や将来の予測などを可視化し、Vuforiaをつなげて建設業務の設計や現場での測量、設計3Dデータの整合などを行います。またWindchillで概算費用の記録や調達計画と原価企画の管理、施工計画/工程までを含む分散されたさまざまなデータの容易な一元管理を可能にします。
デジタル構築を強みとするNSWは、建設業界向けソリューションとしてThingWorxを活用したIoT、スマートグラス、BIM(Building Information Modeling)関連製品などに加え、AIを活用した画像解析など、幅広いサービスを提供しています。音声認識による100%ハンズフリーを実現するRealWear社製産業用スマートグラス「HMT-1」やBIMとIoTを融合したソリューションなどの提供により、業務のデジタル化を推進し人手不足や技術継承などの課題解決をサポートしています。これらのノウハウをベースに建設業界に特化したソリューションを開発し、企業のデジタルトランスフォーメーション(DX)の推進に取り組みます。
今後、PTCとNSWは、デジタルツインの環境を提供するとともに、建設業界で注目されている施設や建物の維持、保守業務など、継続した収益を見込む新しいビジネスモデルの構築を支援します。ユーザーとなる建設会社は、業務プロセスを包括的にとらえ一気通貫したデータを管理することで、生産性と効率性を向上させ、従来の建設事業から保守サービス型ビジネスモデルへの迅速な拡充が可能になります。
産業用スマートグラス「RealWear」
NSWのBIM-IoTソリューションビジネスについて
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- PTCジャパン株式会社
広報室
中村 由美子
TEL:070-4374-7309
E-mail:ynakamura@ptc.com
NSW(日本システムウエア株式会社)
コーポレート本部
企画室広報担当:染葉(ソメハ)、金子
TEL:03-3770-4014
E-mail:kouhou@gw.nsw.co.jp